ODAWARA ART FOUNDATION

2015年09月09日

「三茶三味~三味線音楽を聴く~」出演者プロフィールご紹介 事業

「三茶三味~三味線音楽を聴く~」(10月23、24、25日)@世田谷パブリックシアターの出演者をご紹介いたします。

<空間構成>
杉本博司

<演奏出演者>
豊竹呂勢大夫(人形浄瑠璃文楽座 太夫)
鶴澤清治(人形浄瑠璃文楽座 三味線)
鶴澤清志郎(人形浄瑠璃文楽座 三味線)
鶴澤清馗(人形浄瑠璃文楽座 三味線)
鶴澤寛太郎(人形浄瑠璃文楽座 三味線)

<空間演出 杉本博司プロフィール>

杉本博司(すぎもと ひろし)

1948 年東京生まれ。立教大学卒業後、1970 年に渡米、1974 年よりニューヨーク在住。徹底的にコンセプトを練り上げ、精緻な技術によって表現される銀塩写真作品は世界中の美術館に収蔵されている。近年は執筆、設計へも活動の幅を広げ、2008 年建築設計事務所「新素材研究所」を設立、IZU PHOTO MUSEUM の内装設計を皮切りに、oak omotesando のエントランススペース、イセタンサローネ(東京ミッドタウン)などの設計を手掛ける。主な著書に『空間感』(マガジンハウス)、『苔のむすまで』『現な像』『アートの起源』(新潮社)。内外の古美術、伝統芸能に対する造詣も深く、人形浄瑠璃文楽公演『杉本文楽 曽根崎心中付り観音廻り』(2011)、三番叟公演『神秘域』(2011)の演出を手掛け、海外でも高い評価を受ける。今年秋には千葉市美術館にて個展開催予定。1988 年毎日芸術賞、2001 年ハッセルブラッド国際写真賞、2009 年高松宮殿下記念世界文化賞、2010 年秋の紫綬褒章を受章。2013 年フランス芸術文化勲章オフィシエ章受勲。

<出演者プロフィール>

鶴澤清治(つるさわ せいじ)

人形浄瑠璃文楽座 三味線。1945年大阪生まれ。1953年四代鶴澤清六に入門、7歳で「鶴澤清治」と名のる。1954年四ツ橋文楽座で初舞台。1964年に十代竹澤弥七の門下となる。1976年から13年間、人間国宝・四代竹本越路大夫の三味線をつとめる。
これまでに、1972年芸術選奨文部大臣新人賞、1982年因協会奨励賞、1983年大阪府民劇場賞、1983・1985年因協会本賞、1985・1989年国立劇場文楽賞文楽優秀賞、1986・1991年大阪文化祭賞本賞、1989年松尾芸能賞(優秀賞)、1990・1996年国立劇場文楽賞文楽大賞、1990・1991・1993・1996・2001・2004年因協会賞、1999年モービル音楽賞(邦楽部門)、2004年日本芸術院賞・恩賜賞、2005年大阪府知事表彰、2010年国立劇場文楽特別賞、2014年大阪市市民表彰、など多数受賞。
また、2006年には紫綬褒章受章。2007年9月には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、「三味線格」(三味線弾きとしての最高格)になる。2014年日本藝術院会員。
東京・大阪公演をはじめ、地方公演にも精力的に参加し、弟子と後進の文楽技芸員の指導と育成に尽力をそそぐかたわら、数多くの復曲・作曲を手がける。主な復曲作品に、近松門左衛門作「用明天王職人鑑(ようめいてんのうしょくにんかがみ)」(2009年)、「津国女夫池(つのくにめおといけ)」(2010年)、「殩静胎内捃(ふたりしずかたいないさぐり)」(2011年)などがある。主な新作作曲に、新作文楽「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」(2009年)、「不破留寿之太夫(ふぁるすのたいふ)」(2014年)などがある。また、2011年の杉本博司との作品「杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り」での作曲・演出は記憶に新しい。

豊竹呂勢大夫(とよたけ ろせたゆう)

人形浄瑠璃文楽座 太夫。1965年東京生まれ。1979年から四代鶴澤重造に師事。1982年国立劇場文楽第8期研修生に編入。1984年五代竹本南部大夫に入門し、竹本南寿大夫を名のる。同年7月国立文楽劇場で初舞台。1985年豊竹呂大夫の門下となり、1988年「豊竹呂勢大夫」と改名。2000年八代豊竹嶋大夫の門下となる。
これまでに、1991・1995・1997・1999・2000・2001・2002年文楽協会賞、1995・2003・2004年国立劇場文楽賞文楽奨励賞、1996・1999・2002・2003・2009年因協会奨励賞、2000年咲くやこの花賞、2003年大阪舞台芸術賞奨励賞、2003・2012年十三夜会賞、2012年十三夜年間大賞、2009・2013年国立劇場文楽賞文楽優秀賞、など多数受賞。なお、2013年の第17回日本伝統文化振興財団賞受賞では、受賞記念の副賞として「卅三間堂棟由来」(浄瑠璃:豊竹呂勢大夫、三味線:鶴澤清治)をDVD収録した。http://jtcf.jp/cultivate/recipient17

鶴澤清志郎(つるさわ せいしろう)

人形浄瑠璃文楽座 三味線。1974年長野県生まれ。1992年に国立文楽劇場第15期研修生となり、1994年に鶴澤清治に入門、「鶴澤清志郎」と名のる。同年6月国立文楽劇場で初舞台。これまでに、1999・2004年因協会奨励賞、2002・2003・2004・2005年文楽協会賞、2004・2005年国立劇場文楽賞文楽奨励賞、2004年大阪舞台芸術新人賞、2013年大阪文化祭賞グランプリ、2015年咲くやこの花賞(http://www.sakuya-konohana.com/)、など多数受賞。

鶴澤清馗(つるさわ せいき)

人形浄瑠璃文楽座 三味線。1980年大阪生まれ。1993年鶴澤清治に入門。1996年文楽協会研究生となる。1999年「鶴澤清馗」と名のる。同年9月国立劇場で初舞台。これまでに、2007・2012年文楽協会賞、2008年大阪文化祭賞奨励賞、など多数受賞。

鶴澤寛太郎(つるざわ かんたろう)

人形浄瑠璃文楽座 三味線。1987年奈良生まれ。1999年に祖父である7代鶴澤寛治(人間国宝)に入門、「鶴澤寛太郎」と名のり、2001年1月国立文楽劇場で初舞台。これまでに、2009・2011・2014・2015年文楽協会賞、2012年十三夜会賞、2012年国立劇場文楽賞文楽奨励賞、2013年大阪文化賞グランプリ、など多数受賞。
http://tsuruzawakantaro.com/