ODAWARA ART FOUNDATION

2021年10月13日

【速報】「クリスチャン・マークレー《Found in Odawara》」開催決定! 事業

小田原文化財団 江之浦測候所では2019年からスタートした現代アートプロジェクト第2弾として、このたびクリスチャン・マークレーを招聘し、サウンド・パフォーマンス《Found in Odawara》を開催いたします。
70年代末にターンテーブルとレコードを楽器として用いて音楽を創り出すターンテーブル奏者の先駆者として注目を浴びたクリスチャン・マークレーは90年代以降、音をはじめ様々な素材をコラージュするコンセプチュアルな作品を発表してきました。近年では、身近なものが生み出す音を用いたプロジェクトをヴェニス(イタリア)やハダースフィールド(イギリス)で開催。《Found in Odawara》では、現代美術作家・杉本博司が設立した小田原文化財団 江之浦測候所を舞台に、5人の音楽家、パフォーマーとともに2日限りの即興音楽を創り出します。

小田原文化財団 現代アートプロジェクト vol.2
「クリスチャン・マークレー 《Found in Odawara》」

開催日時: 2021年11月27日(土)13:30~16:30
      2021年11月28日(日)13:30~16:30
会場:   小田原文化財団 江之浦測候所
チケット: 3,300円(江之浦測候所入館料含む、全席自由)
出演者:  クリスチャン・マークレー、大友良英、巻上公一、鈴木昭男、山川冬樹、山崎阿弥

チケット発売日: 10月29日(金)10:00より発売予定(※完売につき受付終了)
申込み方法: 小田原文化財団公式ホームページ見学予約ページより購入

※チケット券種などの詳細は、追ってお知らせいたします。


2012年以降、私はレコードとターンテーブルからしばし離れ、身の回りのものが生み出すアコースティックな音に焦点を当てるようになった。これは、楽音が増幅され媒介となることの多い、私たちを取り巻く環境に対するリアクションである。私は何も持たずに日本へ行き、小田原で見つけたありふれたものを用いて、日本の音楽家やパフォーマーとともに音楽を作り、披露する。5名のうち大友良英や巻上公一とはこれまでも長年にわたり共演してきており、鈴木昭男、山崎阿弥、山川冬樹とは今回が初めてのコラボレーションとなる。杉本博司が構想した素晴らしい江之浦測候所という場所にふさわしい自由形式のパフォーマンスを彼らとともに創り上げることになる。

クリスチャン・マークレー


Photo by The Daily Eye

クリスチャン・マークレー/Christian Marclay 
アーティスト、ミュージシャン
1955年生まれ。1979年にレコードとターンテーブルを用いたパフォーマンスを開始。これはターンテーブルを楽器として用いた最も早い例の一つとなる。80年代からは、レコード盤や、電話、楽器、磁気テープなど、音に関連する事物を素材とした造形作品や映像作品の制作を行う。その作品は、音および音に対する我々の反応を、歴史や文化のコンテクストとともに取り上げ、「いまだ聴かれたことのない音の記憶」として我々のもとへ差し戻す。代表的な録音作品に、レコードをジャケットなしで流通させ、その過程で盤面についた傷による音をも作品に取り込む「Record without a Cover」(1985)、オペラ、ロックからジョン・ケージまで様々なレコードを貼りあわせてプレーした「More Encores」(1989)などがある。ジョン・ゾーン、リー・ラナルド/サーストン・ムーア(ソニック・ユース)、大友良英ら多様なアーティストともコラボレーションを重ねている。1995年のヴェネチア・ビエンナーレなどをきっかけとして、現在、国際的にも最も注目されるアーティストの一人であり、アートとサウンドの領域を横断する活動を続けている。